変形性股関節症について
変形性股関節症とは、脚の骨（大腿骨）と骨盤との間にある軟骨がすり減り、炎症を引き起こす症状です。痛みや股関節の動く範囲（可動域）制限が生じるために、日常生活での動作に支障をきたす場合があります。
変形性股関節症の原因と症状
変形性股関節症になる原因で多いのは、臼蓋という大腿骨と組合わさる部分の形成が不完全になっている臼蓋形成不全が挙げられます。
現代はおむつの形や巻き方も変化して解消されつつありますが、かつてはおむつを巻くときに、まっすぐな布で足を伸ばすことが主流で、股関節が無理な形で伸ばされてしまい臼蓋が形成不全になる子どもが多発しました。
股関節の発達が未熟で、おむつなどの影響で脱臼する先天性股関節脱臼になっている場合にも、年をとってから変形性股関節症になりやすい傾向にあります。臼蓋形成不全や先天性股関節脱臼は、骨と骨がこすれ合ってすり減り、変形しやすくなります。
骨がすり減って変形すると、炎症が引き起こり股関節の腫れや水がたまるようになり痛みを生み出します。
変形性股関節症の症状については、最初は歩いたり立ち上がったりするときに痛みが出てくる程度です。安静にしていれば痛みは治まります。やがて症状が進行すれば、何もしていなくても痛みがでるようになり、股関節がほとんど動かなくなります。また痛みのある足をかばうようになり、跛行という足を引きずる歩き方をするのも特徴です。
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